Nicoの考え方

薩摩切子テーブルランプの映像から考える、ブランドの世界観の伝え方

薩摩切子テーブルランプのプロモーション映像を紹介。光・幾何学的な影・職人の手作業を用いた演出から、商品価値を映像にする考え方を解説します。

資料確認・原稿更新:

映像制作を表すイメージ写真(薩摩切子の写真ではありません)
説明用のイメージ写真です。Nicoの実績・お客様・社員の写真ではありません。

商品の素材や機能を説明するだけでは、使う場面の印象や、手に取ったときに感じてほしい価値まで伝えきれないことがあります。映像では、光、動き、時間の流れを使い、その体験を具体的に見せられます。

ここでは、Nicoの制作チームメンバーが演出企画・撮影・編集を担当した、薩摩切子テーブルランプのプロモーション映像を取り上げます。Nicoによる直接受注実績ではなく、メンバーの関連制作経験として紹介している作品です。以下は、掲載中の作品紹介と公開されている製品情報をもとにしたNicoの編集上の考察であり、制作担当者への新たな取材や発言の引用ではありません。

1. 商品に合う、現代的な見せ方を選ぶ

このテーブルランプは、薩摩切子と、燕三条のジュラルミン削り出しを組み合わせた製品です。出典:Makuakeの製品紹介Nicoの作品紹介では、演出の軸を「モダン・ラグジュアリー」と説明しています。和風の記号だけでなく、現代の空間に置いたときの魅力も伝える見せ方です。

工芸品であることと、現代の空間に置いたときの魅力を、同じ映像の中でどう伝えるか。その視点から、商品の見せ方を考えることができます。

2. 光と影で、製品の体験を見せる

映像では、暗い室内で製品の自発光と幾何学的な影を見せています。ランプ自体の形に加えて、点灯したときに周囲へどのような表情が生まれるかを伝える演出です。

この制作内容から考えられるのは、商品を紹介する際に「そのものの外観」と「使ったときに起きること」を分けて考える視点です。ランプなら光や影、道具なら手の動きなど、使う場面を具体化すると、見せたい要素を選びやすくなります。

3. 職人の手作業を、品質の説明につなげる

職人の手作業を映す場面も取り入れています。完成品の美しさに、どのような仕事が関わっているかを見せることで、品質を伝える材料にしています。

制作工程を扱う映像では、全工程を並べる以外にも、商品の価値と関係が深い場面を選ぶ方法があります。どんな精度や仕上がりにつながる工程なのかを整理すると、見る人がその意味を理解しやすくなります。

4. 世界観を、撮影する要素へ分解する

「高級感を出したい」「ブランドらしくしたい」という依頼を映像にするには、具体的な選択が必要です。この事例を参考に、制作前には次のような問いを整理できます。

世界観を撮影する要素へ分解する
  1. 光
  2. 幾何学的な影
  3. 職人の手作業

概念図です。実際の映像カットではありません。

  • 見た人に、どのような使う場面を想像してほしいか
  • 形、素材、動き、光のうち、特に伝えたいものは何か
  • 品質の理由を示せる工程や手元はあるか
  • 紹介する場所や視聴環境に、映像が合っているか

ブランドの世界観は、抽象的な言葉と、画面に映る具体物を往復しながら形になります。Nicoは、企業や商品の価値を整理し、目的に合った映像の構成と演出を考えます。

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