開発・新規事業
PoC・プロトタイプ・MVPの違い|確かめたいことから選ぶ方法
PoC・プロトタイプ・MVPを、確かめたい問いから整理。技術の成立、操作の理解、実際の利用を分けて、必要な検証方法を考えます。
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新しいサービスを考えるとき、「まずPoCを」「MVPを作りたい」といった言葉が使われます。ただ、呼び方がそろっていても、関係者が確かめたいことは違うかもしれません。
用語の使い方は組織によって幅があります。ここでは、検証の相談を具体化するために、主に確かめる問いで整理します。
1. PoC:前提となる仕組みが成立するか
PoCでは、技術や仕組みの実現可能性を確かめます。例えば、手元の帳票から必要な項目を抽出できるか、既存システムと連携できるか、といった問いです。
- PoC前提の仕組みが成立するか
- プロトタイプ体験・操作が適切か
- MVP実際の利用で価値を確かめる
本文の考え方を整理した説明図です。
「動いた」だけで終わらせず、対象データ、許容できる誤り、処理条件を先に決めます。簡単な例で成功した結果を、あらゆる条件に広げて判断しないことが大切です。
2. プロトタイプ:体験や操作を具体物で確かめる
プロトタイプは、画面や動きなどを試せる形にした試作品です。紙の画面や、クリックすると次の画面へ移るものなど、確認したいことに合わせて作り込みを変えます。
操作手順を見てもらう場合は、説明を加えない状態でも目的の場所に進めるかを観察します。操作できることと、継続して使いたいことは、別の問いとして扱います。
3. MVP:利用を通じて価値の仮説を学ぶ
Lean Startupの方法論では、MVPは学習を始めるための製品として位置づけられています。単に小さく作ることだけを目的にせず、何を学ぶかを決めることが要点です。
例えば予約サービスなら、「利用者が希望条件を伝え、提案された候補から予約する」という中心の体験を成立させ、一部の裏側の処理を人が支える設計も考えられます。ただし、手動で支えている部分を含め、利用者への案内と運用体制を整えます。
参考:The Lean Startup — Methodology
4. 名称より、検証後の判断をそろえる
| 確かめたい問い | 検証の例 | 次に判断すること |
|---|---|---|
| 必要なデータを扱えるか | 対象データによる技術検証 | 実装方法を採用するか |
| 操作の流れが伝わるか | 試作品を使う様子の観察 | 画面や手順を変えるか |
| 課題解決に使われるか | 限定した利用者への提供 | 継続・変更・中止するか |
これらは必ず順番に行う工程ではなく、一つの試作品で複数の問いを確かめることもあります。Nicoは、現在の不確実な点を整理し、次の判断に必要な検証範囲を一緒に決めます。
